墓地が隣接の土地  ダメですか?

2012年1月22日

以前、私が仲介の仕事をしていたころ、土地が広くて安い物件がありました。
駅からはバス便なのですが、とても眺望も良いのです。傾斜地だったので、基礎を始め、建築にはちょっと工夫と費用がかかりそうな物件でした。

それを考えても安い。

なぜかというと、隣接地が墓地だったことです。

近くにお寺もあり、決して小さい規模ではありませんでした。

お墓さえなければとってもいい土地です。

先日、「隣に変な人は住んでほしくない…」ということを隣の人から言われたという話をしましたが、
お墓というものはなかなか移転するものではありません。
変な「人」はなかなか来ないと思いますし…。冗談です。

それに墓地というのはたいてい、日当たりがよく、水はけがよく、人が来やすいところにあるものです。
先日文京区の物件を下見に行った時、驚きました。
お墓の多いこと多いこと。
あのエリアに住む人は気にしていられませんね。それほど多いのです。

変な住民が引っ越して来て嫌がらせをされるより、ずっと静かでいい環境だと…思いませんか?

人は必ずあの世へ行くものです。
そういえば、私もそういうところに住んでいたことがありますが、静かで良かったです。

視界に入れたくなければ、植樹するなどして対応する手もあります。

一括借り上げ…ありがたい?

2012年1月22日

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フランチャイズ店の経営者が、こんなはずじゃなかった…、全然自由が無い…と怒っているケースを耳にします。

あるFC店のオーナーが言っていましたが、
フランチャイズ本部はそれなりに成功するスキームを持ってFC店へ分け隔てなく分配しないといけませんが、
FC店に加盟したら、本部からの指示を待つだけでなくて、積極的に儲けるように考えなくてはいけないと。

経営のことですからFCとはいえお任せはダメということですね。

アパート・マンション経営で、お任せにあたるのが一括借り上げ。

その不動産業者が複数年借りることにして、オーナーには(家賃から諸費用を引いた後のアガリを)毎月入金するというシステム。

オーナーはアパート経営最大の心配事である空室に気を払うことなく暮らせるので
オーナーにとってはとても嬉しいサービスです。
業者によって期間が異なるようですが、実はこれがちょっとクセモノのようで、あちこちで裁判沙汰になっているようです。
何が裁判になっているかというと、そのいくつかは、事前に聞いていたまた、読んでいた約束と違う…ということのようです。

そのシステムを全否定するわけではないのですが、
一括借り上げをする業者は儲けるために同じ手法を用いているということです。

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犠牲になるのが投資家であるあなたです。

一括借り上げ…こんなことしてくれたら助かるぅ~とあなたが気を許すところに危険な穴ってあるものです。

ムダの無い建築

2012年1月22日

友人のプレジャーボートに乗った時、とても感心したことがありました。
細部に至るまで無駄が本当に少ないことです。

余地があればそこには必ず何かがありました。

ソファーや座席の下は水のタンクだったり、ライフジャケットの収納スペースだったり、
階段の下にエンジンがあって、階段を跳ね上げればエンジンをいじれたり、
外の収納庫を開けると、プロパンのボンベがあったり、キッチンの下の扉をあければごみ箱が出てきたり…。

無駄な部分がほとんど無い感じです。

最近の家も、無駄な部分が無くなってきているような気がします。軒すらありませんし、
アソビが無いというか…。

ちょっと参考にしていただきたいのは、15坪の土地に3階建ての住居。
1階はビルトインガレージと5.5畳の洋室という名の納戸、2階はリビング・ダイニング。
3階の部屋の1つは子供用、もう1室は夫婦用の寝室…という物件です。
部屋数としてじゅうぶんでも、よくみると、収納がほとんど無かったりします。

仕入れた土地にできるだけたくさんの棟数を入れる区割りをする(会社の方針だ)とそういう家が建ち並ぶことになります。

それでも、安いし近所に同じような価格帯の物件が無ければ、売れていきます。
広告には頭金15万円で、変動金利0.875%で35年返済で月々の支払が8万円+α…と。
広告を見た方は、それなら今の賃貸と毎月の支出は変わらないじゃないの?…じゃ買おう!
ということになるわけです。

無駄、無理、ムラ…あっていいのは無駄…と聞いたことがあります。
収納が無駄なエリアとは全く思いませんが、あまりにもそぎ落とされてしまうと…。

売れているのであれば商売的には成功だし、
入居者が幸せに住んでいただければそれでいいのですけど。