横浜市南区の不動産会社栄都

ムダの無い建築

友人のプレジャーボートに乗った時、とても感心したことがありました。
細部に至るまで無駄が本当に少ないことです。

余地があればそこには必ず何かがありました。

ソファーや座席の下は水のタンクだったり、ライフジャケットの収納スペースだったり、
階段の下にエンジンがあって、階段を跳ね上げればエンジンをいじれたり、
外の収納庫を開けると、プロパンのボンベがあったり、キッチンの下の扉をあければごみ箱が出てきたり…。

無駄な部分がほとんど無い感じです。

最近の家も、無駄な部分が無くなってきているような気がします。軒すらありませんし、
アソビが無いというか…。

ちょっと参考にしていただきたいのは、15坪の土地に3階建ての住居。
1階はビルトインガレージと5.5畳の洋室という名の納戸、2階はリビング・ダイニング。
3階の部屋の1つは子供用、もう1室は夫婦用の寝室…という物件です。
部屋数としてじゅうぶんでも、よくみると、収納がほとんど無かったりします。

仕入れた土地にできるだけたくさんの棟数を入れる区割りをする(会社の方針だ)とそういう家が建ち並ぶことになります。

それでも、安いし近所に同じような価格帯の物件が無ければ、売れていきます。
広告には頭金15万円で、変動金利0.875%で35年返済で月々の支払が8万円+α…と。
広告を見た方は、それなら今の賃貸と毎月の支出は変わらないじゃないの?…じゃ買おう!
ということになるわけです。

無駄、無理、ムラ…あっていいのは無駄…と聞いたことがあります。
収納が無駄なエリアとは全く思いませんが、あまりにもそぎ落とされてしまうと…。

売れているのであれば商売的には成功だし、
入居者が幸せに住んでいただければそれでいいのですけど。

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