家を持つということ その5 ~少し勉強 ずっと勉強~

2012年3月8日

よく引き合いに出されるのが「病気」。

それまで健康そのもので、病気に縁がなかった方が医者から「○×病です」と言われた後、本屋に直行したり、ネットで調べたり。

昨日まで何もしらない人が、にわか○×病博士になってしまいます。

逆に言うと、その時点までほとんどその病気に対して無知だったわけです。

 

家づくりは、一生で何回あるかわかりませんが、一生にテレビを買う数よりずっと少ないと思います。

建ってからわかるということが結構あるのですね。

ぜひ、家を建てるかたは、少しだけ勉強をしていただければと思っています。

といっても、建築士の勉強なんかしないでくださいね!

インテリア・コーディネーターの資格を取らなくてもいいですよ!

あ、資格をとらなくてもいいですけど、コーディネータの勉強は活かせるかも。

「資格」よりも「内容」が大事です。

ただ、勉強をしだすと、「A」が良い、という人(または資料)と、相反する「B」が良い、という人(または資料)に出くわします。

例えば「高気密住宅」と「呼吸する家」、「木造派」と「鉄筋コンクリート派」、「ハウスメーカー派」と「地元工務店派」などいろいろ。

そんな時は、それぞれの当事者は商売だから極端な書き方をするものだ、と鯖読んでください。

相反するものを同時に採用することはできないし、「絶対」はないのですから、そこであなたの勉強が活きてきます。

それぞれの長所、短所を知った上で、適した材料を適した所に使うようにしてみたらいかがでしょう。

素材や建材などは日々進化していますから、身に付けた知識も時々アップデート(更新)しましょうね。

で、少し勉強して…って何から勉強したらいいかって?

どうぞ、ご相談ください。

 

「少し愛して…ずっと愛して…」は昔やっていた洋酒のCMのセリフですが、家も一緒ですね。

家を持つということ その4 ~めぐり巡って同じ間取り~

2012年3月6日

昔の大作曲家が残した楽譜が発見された時の話。

あるメロディーを書いたあと、修正に修正を重ね(当時は修正液など無いので紙を貼り重ねていた)られた所を分析してみたら、
結局、最初のメロディーに戻っていた…ということがありました。

そういうことって身の回りにもありますよね?

建売住宅の間取りにはいつも感心させられます。
どんな土地の形でさえ、三角形でさえも、ちゃんと部屋数を入れてきます。
すごい技術だと私は設計者を尊敬します。
ところが、あなたが自宅の設計者になろうとPCで間取りソフトで新規作成画面を出しても、なかなか作業がはかどらないものです。

散々トライした結果、建売業者が引いた図面と酷似したことに…ということは良くあることです。
決して悲しまないでください。彼らはプロの間取り師…間取ラ~(マドラー)ですから(笑)
それに近づけたあなたはかなり凄いのです。

とはいえ、もし注文住宅を建てる予定のあなたは、「これだけは譲れない」というものだけ持っておいてくださいね。
例えば、リビング階段、1階リビング、和室の有無、全開口サッシなど…あとは打ち合わせしながら!

細かい話ですが、アレルギーに敏感な方などが室内を塗り壁にするのというのが流行っています。
漆喰と珪藻土、場所による使い分けもあるみたいですね。

材料を買って、ご自身で塗るのも面白いかもしれません。

珪藻土のメーカーが講習会を開いていたりしますので、そこで少し練習すればできるようになります。
指でご家族の名前を全部残したりするのもいいですね。
(現在では、ハウスシック症候群に対応して建築基準法も改正されています)

最近はフリープランの新築より、新築完成後のものに人気があるようですが、
そういった建売住宅でも、着工前か直後に契約すれば、いろいろ仕様を「選べる自由」を獲得できます。

何千万円もかけて、そしてずっと住む大事な家です。
仕様を選べる自由って、すごい特典だと住み始めた後できっと実感されると思いますよ!

建売住宅は、「建つ前に買う」が賢い買い方です。

私道の問題

2012年3月6日

最近の開発分譲では、見ることが少なくなりましたが、少し前の開発分譲では、

私道の道路の持ち分を持っていない、承諾書等もない・・・・

売却時の今になって問題になっています。

昔のイイ部分もあれば、悪い部分も・・・・

時代の変化ですね・・・・

 

私道だけに接する不動産は、その私道が建築基準法上の道路であっても、

私道の共有持分がないと住宅ローンの審査で問題とされるケースがあります。

私道持分が無いと、通行権・その他の道路利用に関する不安要因が担保価値に影響するためです。

※その場合、私道所有者が署名押印をした『通行承諾書』や『掘削承諾書』があれば融資に応じるケースもあります。

私道持分がない不動産は、私道持分のある不動産と比べて売買査定額も低くなります。

住宅ローンの審査で担保評価が低いこともマイナス要因となります。


私道にのみ接する不動産で私道持分が無い場合、私道の所有者から私道持分を売ってもらう方法もあります。

私道の共有持分を持つことに意味がありますが、その持分(面積)の大小はあまり関係ありません。

私道にのみ接する不動産で、私道持分が無いケースで融資条件となる「通行承諾書」や「掘削承諾書」については、

その融資をする金融機関が納得する承諾内容でなければならないため、

予め金融機関に確認して書面を作成する必要があります。