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横浜市南区の不動産会社栄都

失敗談 他人の失敗は蜜の味? 自宅購入編

2011年12月20日 火曜日

他人の失敗は蜜の味? というわけではありませんが、失敗から学ぶことはたくさんあります。

不動産仲介という立場から見ると、お客様に意外な傾向があることに気付きました。

不動産の売買を一生に何度もする人は少ないと思いますが、仲介業者は年間に数十という物件の売買を経験するので、どうぞきいていただき同じ轍を踏まないで欲しいと思っています。


自宅を買う場合のよくある失敗

探し始めとして最初に入った不動産屋で最初に案内された物件が気に入ってしまった場合です。

迷うところですよね。価格は射程内、広さもまあまあ、日当りはもうしぶんなし、駅から少し遠いけど通える範囲。どうしよう…決めちゃおうか。たまたま内覧しているときに、もう1組来てたっけ。相手もまあまあ気に入っている様子だったし…。

ここで分かれます。
①もう少し他も見てから決めよう
②もうここに決めよう
あなたはどっちでしょう?

探し始めた最初に見た物件ですよ! たいていの方は①を選びます。
営業が「気に入ったらもう決めましょう、他から申し込みが入ったらせっかくの物件を逃しちゃいますよ」と言うと、疑い深いあなたは、「この営業マンは、そうやって即決させようと急かしている」と思うのです。
残念にも、他の物件を見ている内に、別の人がその物件に申し込みを入れてしまいました。

一応、今から申し込みを入れれば二番手だけれども、一番手のかたのローン審査が通らない場合意外は順番はほとんど回ってきません。
それを聞かされて気落ちしたあなたは、どうなるかというと、その物件に酷似した物件でないと満足できない頭になってしまいます。
私はそれを「物件の亡霊」と呼んでいますが、その亡霊にしばらく悩まされることになり、なかなか決められないか、
少々嫌な部分がある物件でも妥協して買うことになってしまいます。
こうなってしまうと、家に対する愛着もイマイチになってしまうようです。30年ものローンを組んで返していく家が満足できるものでないのは…少々残念な気がします。

私の財布が痛むわけではないのですが、ぜひ直感を信じてください。
意外に直感はあなたに正直なものです。

もう少し他を見てから…の後には、「最初に見た物件がこんなに良ければ、2つ目、3つ目でもっといい物件に出会えるかもしれない」という感覚があります。もちろん次に見た物件で本当にピッタリな物件にあたるケースもありますけどね。

心配性なあなたには方法があります。

購入申込書に法的拘束力は…残念ながらほとんどありません。
Aという不動産業者で申し込みを入れたあと、すぐBという不動産業者で同じ条件で物件を案内してもらうのです。

私自身、Aの立場でお客様を案内したこともあれば、Bの立場になったこともあります。
もし、Bでさっきの物件よりピッタリなのに出会ってしまった場合は、Aにごめんなさい…してください。

申込書を書くには相当の決心はもちろん必要ですが、どうしても迷った場合のみに使ってください。
そして、結論を出した後は他の物件を見ないというのも、購入者にとって精神衛生上いい結果になっているようです。

1,000万円単位の不動産投資

2011年12月20日 火曜日

以前、株投資の本に、1,000~2,000株程度の売買しかできない投資家のことを、証券会社ではゴミと言っていると書いてありました。
おいしい情報はお得意様のみ、取引手数料を落とさないゴミ投資家にはいい情報がなかなか回ってこないものです。

不動産投資で同じことが言われていると聞いたことはありませんが、1,000万円現金で持っていても不動産投資の世界ではどうにも力不足です。
マンションの一室を600万円で買って、300万円かけてリフォームして売りますか?もともと600万円の物件ですから、きれいにしたと しても2,000万円には…なかなかならないものです。
それでも構わないというのであればいいですけど。
1,000万円が例えば遺産で転がり込んで来たとしたら、どこからともなくいろいろ投資話のお誘いがくるでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)ですか?商品取引ですか?業者に勧められるままにこういった投資をするのはお勧めできません。

さらにもっとお勧めできない投資もあるのです。
それは不動産の共同購入です。

絶対に個人では買えない額の高額なビルを一口1,000万円で買いませんか?口数に応じて利回りから得られた収入をお支払いします。
というものです。

私はどちらかというと(強力に)お勧めしません。

(本文と写真とは無関係です)

以前、その物件概要を見たときアブナイ臭いがしました。

東京都港区の事務所ビル8億円
1,000万円を一口として限定80口、
年間賃料収入○○○○万円(現在満室)
銀座線、新橋駅から徒歩○分
平成○年築、地下1階地上8階

これだけ見ると、一見“いい商品”のように思えますよね。
退職金で1,000万円手元にあれば、1口を、遺産で3,000万円あれば3口買うことができアガリも3倍になります。

くわしくは書きませんが、こういう商品って“ゴミ投資家用”の代表的な商品で、落とし穴…アリアリです。

チェックポイントは、
本当に8億円相当なのか? 平成○年築ということはそろそ大規模修繕の時期? 賃料は減額傾向にあること…、
きっと商品を提供している会社の説明では全部問題無いというでしょうが実際は…。

もちろんうまく収入を得ているケースもありますけどね。

こんな本いかが? 書き忘れ

2011年12月20日 火曜日

以前紹介した本「金持ち父さん 貧乏父さん」にとてもいいことが書いてあったので紹介しておきます。

前回はお金に関する知識を今より少し持つことで、夢が夢で終わらず現実できるようになる…かも?という話を書きました。

今回は、不動産仲介の仕事をやっていて実感したことを書きます。

それは、良い仲介者を持つ大切さ。

商売に通じたかたなら当たり前のことなんですが…。

自宅を購入する方にとっては、仲介手数料惜しさに、間を抜いて売主から直接買えれば、手数料が浮いてオトク…という発想になりますが、それは仕方がないでしょう。

ただ、投資物件を探している身となると違ってきます。

「信頼できる」不動産業者の「(デキる)担当者」と仲良くなることが利益獲得の大切な要素となります。

理由は簡単です。

投資家が欲している物件は、誰かかが売却をする話を持ちかけるから発生するものです。

この地所を売りたいんだけどいくらになるか?と…最初に相談をしにいくのは銀行か不動産業者です。

不動産業者は、まず自社で買えるのであれば買ってから再販します。
買えないのであれば、自社の営業マンに伝えて、すぐ購入できる見込み客がいるかどうか聞きます。
もしそこで連絡した顧客が買うとなれば、売買は成立したようなものです。

買主からしてみれば、シメたものです。
誰にも知らていない情報をいち早く知り、希望の物件を買えたのですから。
知らせてくれた営業マンに感謝することでしょう。

不動産業者はあなたと違って、四六時中不動産の情報に触れています。

(業者の)間を抜くことばかりを考えていると、数百万のために数億のチャンスを失う…というと大袈裟かも知れませんが、こういう新鮮な情報が回ってこなくなってしまうのですね。

不動産に限った話ではありません。
信頼できる業者のデキる営業マン…意識してみてください。