‘不動産’ タグのついている投稿

横浜市南区の不動産会社栄都

ビビる不動産? 高圧線編

2011年12月26日 月曜日

不動産はとても高い買い物です。
何も勉強しないでいると、業者の思う壺になってしまい払わなくてもいい費用を払ってしまうことになりかねませんから、ちょっとだけ勉強していただきたいものです。

ただ、情報を鵜呑みしてはいけないので、その話をします。

テレビで放送されたことを100%信じてしまうケース…これが一番厄介です。
よく何かの折に“え~だって、テレビでこのまえやってたもん”というかた、注意ですよ(笑)

私はある時期から、テレビはスポンサーの悪口を言えないものだと知り、それからというもの、その「裏」を勘ぐるようになってしまいました。
カビが体に悪い…という特集があったら、スポンサーがそれ用の洗剤をつくっていたり、
○○のパスタが静かなブームに…というのを聞けば、お店がお金を出してる「広告」だな…とか。
不動産関連にしても、私たちと一般消費者との間では常識の違いを感じています。

ここでは一般のお客様が不安がることでも、実際それほどでもないことのいくつかを紹介します。

シリーズ1回目は 高圧線の近くの物件

日本という国は世界的にちょっと変わった感覚をしていることがあって、
日本以外では「安全と証明されなければとりあえず危険」というのに対し、日本では「危険と証明されなければとりあえず安全」とするところです。

高圧線の下に家があると、白血病だか癌の確率が高くなる…というかたがいます。

誰か夏休みの宿題にして調べて欲しいです。高圧線の近くで特に高い発症率を示すのかどうか。

私が専門家から直々に伺った話ですと、電磁波は距離の二乗に反比例する…つまり距離が少し離れると影響がぐっと減るという性格のものらしいのです。

頭の上何十メートルの電線が気になるのなら、耳に当てる携帯電話、顔のすぐ横で回る電子レンジやIHクッキングヒーターの方を気にすべきだということです。
確かに、高圧電線のすぐそばにいると「危険」だそうですが、何十メートル上のそれにビビるのならもっと気にすべきことが身の周りにあると教えてくれました。

記事と人物との関連はありません

ではなぜテレビや新聞でもっと携帯電話やIHの電磁波の危険性について触れないのでしょうか?

もうわかりますよね。

携帯電話各社のCM、IHクッキングヒーターを製造している家電メーカーのCM…どの局でも放映されています。つまりその番組を支えるスポンサー。

ちなみに高圧線の下の物件は、(そうした風評があるので)周りより少し相場が低いケースが多いです。

ワンルーム投資用マンション…買いましたか?

2011年12月21日 水曜日

もう過去のものかと思ったらまだ続いていたんですね、投資用マンションを売りつける営業が。

打ち合わせコーナーにお客さんを入れたら、ドアのカギを閉めてしまうようです。
契約書にサインするまで返さないって…そんなぁ。
私たちはそれを「詰め営業」と言いますが、詰め将棋のごとく購入者の買わない理由を全部潰して追いこんでいくのです。

以前友達から投資用のマンションを買いたいんだけど同席してくれないか?といわれたことがあり、楽しみにしていましたが業者から断られたそうです。
そりゃそうでしょうね。
私のような冷めた外野がいたら間違いなく購入を止めるはずですから。

投資用のワンルームマンション営業…一時の勢いはなくなりましたがまだ健在ですね。

北海道や九州や四国へ行って、都内の投資用マンションを販売してくるんです。
購入者は一度も物件を見ることなく、アガリを期待して買うのですが、

サラリーマンで20万円の給料をもらっていたとしましょう。

そのうちの6万円を今の賃貸で払うと、14万円が残ります。生活費で5万円使うとして、残り9万円。

都内のワンルームを買うのに毎月のローンの支払いが6万円。でもそのワンルームの家賃が7万円。
するとワンルームを持ちながら、ローンを払っていっても毎月1万円ずつ増えていきます…。

こんなうまい話が…あっていいんでしょうか?

何千万もするマンションを買っても毎月儲かる…なんて聞いたら、つい買ってしまいますよね。

でも、ローンの金利が一定って誰が決めたんでしょう?
家賃が必ず入ってくるって誰か保証してくれたでしょうか?30年間借り上げ?…大丈夫ですか?
家賃が下がる傾向にある今、どんなシミュレートをしてくれたでしょうか?
機器が故障した場合はどのような手配になっていますか?その業者が手配する工事業者指定になっていませんか?

まあ、こういうことがあって、結局あなたの利益がどんどん削られていくのです。

ワンルームの投資用マンションのすべてが儲からないのではありませんが、
詰め営業で売るということは、そうでもしないと売れない商品だということを忘れてはいけません。

余談ですが、最近は詰め営業をできる若者が少なくなったと聞きました。

なので、日本語を勉強している中国人に詰め営業を憶えさせて、ガンガンやっているという半ば笑い話まであります。
真偽のほどは不明ですが、日本の若者はそれほど草食化してしまった…ということですかね?

○肉○食… 焼肉定食じゃありませんよ~

仲介手数料を値切る?

2011年12月20日 火曜日

不動産はとても高額な商品ですが、仲介手数料はその約3%。
4,000万円の物件であれば、130万円ほどを仲介業者に支払うことになります。

でも仲介業者は何をしてくれたのでしょうか?
あるケースの流れを書きますので、業者の「仕事」を見つけてみてください。

あなたは駅に置いてあった住宅情報誌を手に取り、気になる物件があったので書いてある連絡先に連絡して、週末約束をして現地で待ち合わせして部屋を見せてもらいました。
前からそのマンションに焦点を絞っていたし、気にいったのでその日の内に購入することを決め、物件からほど近い不動産業者の事務所に行って購入申し込みを書きました。
手付金だけは用意できたので翌日契約することにしました。
住宅ローンは不動産業者が審査にまわしてくれることになりました。
3週間かかりましたが、審査がおりたとのことでローンの契約をしに平日に銀行へ行きました。
数日後、引き渡しの日になり、銀行で住宅ローンが実行され、司法書士や仲介業者や、売主にお金を分配して終了。

さて、仲介業者の「仕事」はいくつくらいあったですかね?

物件の売主に電話して鍵を開けてあなたに見せた…ことくらいでしょう。

こう考えると、仲介手数料…ちょっとはマケてよ!と言いたくなったり、
ちょっとよくみると、同じ物件が「売主」から販売されていることが後でわかることもあります。

売主から買えば、仲介手数料が必要ではなくなります。
仲介業者を通すと、物件が4,000万円なら132.3万円の仲介手数料が余計にかかります。

こんなケースもあれば、次のように付き合いが長くなるケースもあります。

あなたは、どうしても譲れない条件をいくつか伝えました。子供が小学校を卒業するくらいに不動産の購入を考えているとします。
まだ、1年くらい時間的余裕があります。
最初の1ヶ月くらいはその不動産業者の営業マンにずっと案内してもらいましたが、決められる物件には至りませんでした。他の不動産屋も行ってみましたが同じ物件しか出てこなかったので納得しました。

しばらくは時々営業マンから週末に見てもらいたい物件があるという連絡がくるので行ってみたけれど、全然欲しいものと違いました。
それからさらに2カ月くらいした平日の昼間、携帯に電話が入って、今すぐ見てもらいたい物件があると。
仕事をやりくりして、妻と見に行ったところまさにコレという物件だったので決めました。その物件はつい今ほどに物件となったというもので、広告にも出ていなければ、ネットにも出ていないものでした。

こんな仕事をしてくれるのなら仲介手数料を満額払っても納得ですよね。

でも、あなたはこうだったからいくら、ここまでしたからいくら…とはなかなかできないものです。

海外では買主から手数料をいただかずに、売主からのみというケースが多いようです。
日本では逆に手数料を削るな!と…。

誰が言っているかって?

 

もちろん不動産業界団体。あしからず。

あ、そうそう仲介手数料、正確には3%+6万円の合計に消費税、というのが計算式ですが、よくこの+6万円て何かお客様から聞かれることがあります。

それに対して収入印紙代ですと言い切ったどこかの新人がいたそうですが…違います!!

でも、収入印紙代と説明されたお客様もそれで納得したそうですから…怖い。