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横浜市南区の不動産会社栄都

工作物の所有者の責任

2012年7月9日 月曜日

○土地の工作物責任

 ・建物を含む「土地の工作物」の設置または保存の瑕疵で、

  他人に損害が生じると工作物の所有者(占有者)は無過失でも 不法行為成立し、

賠償責任を負う(民法717条)(損害の原因が他にある場合、

所有者(占有者)は他に対する求償権の行使が可能 3項)

 ・これは故意または過失を必要としない無過失責任の特殊な不法行為といわれる
 

   ・ここでいう「瑕疵」は工作物が通常備えているべき性質や設備を欠いている状態のことで、

  危険な工作物に対して損害発生を防止し得る設備がないこともそれに含まれる
 

   ・通常予定される利用者の通常の用法あるいは行動との関係において

  危険の発生を防止すれば足りるとされる
 

   ・工作物その物自体の欠陥だけでなく、

  維持管理における事故防止措置が十分であったか否かも含めて判断される
 

   ・損害を受けた者の「自己責任」と工作物の所有者等の

  安全確保の「注意義務」との過失相殺として判断される

 

バリアフリーは、あたりまえ?

2012年2月11日 土曜日

バリアフリーは、今やスタンダードで、新築の戸建てになると、

風呂もサッシもバリアフリー仕様になっているものが多くあります。
さすがに玄関には段差(あがり框(かまち))がありますけど。

その玄関も、マンションとなると段差もかなり低くなっているように思えます。

さてそのバリアフリー、私の80歳になる父を見てて思うのですが、
一度バリアフリーに慣れてしまうと、ちょとした段差につまづくようになります。
膝を上げる動作をしなくても移動できてしまうからでしょう。

人間ある程度のバリアが無いと、それに慣れた体になってしまうのではないでしょうか?
酷かもしれませんけれど、お年寄りも筋力をつけておかれた方が生活の質が高まるのではないかと思います。

福祉住環境コーディネーターという資格がありますが、その辺どう考えるのでしょうね。
さすがに車いすの生活になると、段差はNGですが。

そういえば、公園にある遊具はどんどん様変わりして、私たちが子供の頃普通に遊んでいたものでも“危険だから”と撤去されています。
当時、危険じゃなくてなぜ今危険なのでしょうね?

体力も抵抗力もオツムも、文明の発達によって衰えてしまったのでしょうか。

バリアフリー、老人施設ではあたりまえでしょうけれど、

行き過ぎると弱い人間をわざわざつくりだしてしまうという変な設計思想になってしまうかもしれませんね。

家内いわく、段差が無いと掃除がしやすいって?  うむ、そういうメリットがあったか…。

ビビる不動産? 高圧線編

2011年12月26日 月曜日

不動産はとても高い買い物です。
何も勉強しないでいると、業者の思う壺になってしまい払わなくてもいい費用を払ってしまうことになりかねませんから、ちょっとだけ勉強していただきたいものです。

ただ、情報を鵜呑みしてはいけないので、その話をします。

テレビで放送されたことを100%信じてしまうケース…これが一番厄介です。
よく何かの折に“え~だって、テレビでこのまえやってたもん”というかた、注意ですよ(笑)

私はある時期から、テレビはスポンサーの悪口を言えないものだと知り、それからというもの、その「裏」を勘ぐるようになってしまいました。
カビが体に悪い…という特集があったら、スポンサーがそれ用の洗剤をつくっていたり、
○○のパスタが静かなブームに…というのを聞けば、お店がお金を出してる「広告」だな…とか。
不動産関連にしても、私たちと一般消費者との間では常識の違いを感じています。

ここでは一般のお客様が不安がることでも、実際それほどでもないことのいくつかを紹介します。

シリーズ1回目は 高圧線の近くの物件

日本という国は世界的にちょっと変わった感覚をしていることがあって、
日本以外では「安全と証明されなければとりあえず危険」というのに対し、日本では「危険と証明されなければとりあえず安全」とするところです。

高圧線の下に家があると、白血病だか癌の確率が高くなる…というかたがいます。

誰か夏休みの宿題にして調べて欲しいです。高圧線の近くで特に高い発症率を示すのかどうか。

私が専門家から直々に伺った話ですと、電磁波は距離の二乗に反比例する…つまり距離が少し離れると影響がぐっと減るという性格のものらしいのです。

頭の上何十メートルの電線が気になるのなら、耳に当てる携帯電話、顔のすぐ横で回る電子レンジやIHクッキングヒーターの方を気にすべきだということです。
確かに、高圧電線のすぐそばにいると「危険」だそうですが、何十メートル上のそれにビビるのならもっと気にすべきことが身の周りにあると教えてくれました。

記事と人物との関連はありません

ではなぜテレビや新聞でもっと携帯電話やIHの電磁波の危険性について触れないのでしょうか?

もうわかりますよね。

携帯電話各社のCM、IHクッキングヒーターを製造している家電メーカーのCM…どの局でも放映されています。つまりその番組を支えるスポンサー。

ちなみに高圧線の下の物件は、(そうした風評があるので)周りより少し相場が低いケースが多いです。