‘都市ガス’ タグのついている投稿

横浜市南区の不動産会社栄都

プロパンガス復権? その2

2012年5月26日 土曜日

世の中のしくみというのは未来永劫続くものではないもので・・・。

数年前まで日本では、電話といったら電電公社一社しかありませんでし

た。
JRは国鉄といって、今みたいに競争も無ければ低姿勢の雰囲気ではありませんでした。

それが今ではNTTでさえもシェアを食われるようになり、JRも私鉄や飛行機と料金で対抗しないといけなくなりました。

とはいえ、NTTは電電公社時代に築いた電線を他業者に貸している訳で、完全に自由競争化した訳ではないのですが…。
一方注目したいのはガス。

日本では、いわゆる都市ガスとプロパンガスの比率は5:95だそうですが、
そのプロパンガスの大元の仕入れ価格が下落しているとのことです。

そうなると当然、今日も使っているプロパンガスが来月あたりから安くなるかと思ったら…。

(古くからの)仕組み上、そう簡単にいかないようなのです。
大元がいて、卸業者がいて、その先に販売業者がいて、その仕組みはそう簡単に変わりそうもないのです。

なぜなら、東京ガスは非常に公共性が強いものですが、プロパンガスの価格は自由設定なのです。

自由なだけに、確固とした“標準価格”というものが無く、扱っている販売業者でさえも、
「うちは1㎥いくらだよ」と言えるところが少ないというのですから驚きです。

 

でも諦めないでください。

こんな協会もありますので、相談されてみたらいかがでしょう。
【一般法人 プロパンガス料金消費者協会】
http://www.propane-npo.com/index.shtml

再度申し上げますが、価格が自由なので、「格安」をうたって勧誘し、そのあとでズルズルと価格を値上げする悪徳業者もあるとのこと。
そういう相談にものってくれそうです。
電力については、自家発電しない限り、このエリアの人たちは「あの(総括原価方式の)」東京電力から電力を供給される他方法はありません。
これもなかなかつらいところですね

プロパンガスの価格が下がれば、不動産購入にあたって稀にですがプロパンガスだから…という理由で敬遠されることは無くなると期待するのですが。

 

日本では95%もの比率で使われているプロパンガス、業界もこれを機に「構造改革」してほしいものです。

プロパンガス復権!

2012年5月18日 金曜日

べつにプロパンガスの地域だからって(都市化に取り残された)田舎とは限りません。

そもそも“都市”ガス…というネーミングが良くないですよね。

プロパンガスというと、爆発が心配ですか?毎月のランニングコストですか?

私、調べましたが、
爆発事故は都市ガスも半々程度起きていて、プロパンが爆発しやすいものではないことは知っておいていただきたいと思います。

ランニングコストは、これは明らかに違いました。2倍程度になるかもしれません。

火力が強いと言っても説得力無いでよかね?

でも、最近の災害でプロパンが見直されているのをご存知でしょうか?

プロパンガスは、そこにボンベと器具とそれを結ぶホースと、種火があればその瞬間から使うことができのに対し、
都市ガスは、縦横に張り巡らされているガス管が損傷すると一帯は全面供給が停止するでしょう。

災害時に安心なのは、ボンベを持っているお宅じゃないでしょうか。

都市ガスのお宅でも小さいボンベを蓄えておいた方が良いかもしれませんね。

以前、外国に行った時、部屋に大きめなガスストーブが置いてあったのですが、裏を見るとなんとそこにはボンベが座しているではないですか!
一瞬怖い気もしましたが、国民的暖房機のようでしたので私も使っていました。

あれ、日本でも良いかもしれませんね。
プロパンアレルギーを少なくさせる意味でも。

ガスの種類に関係なく、くれぐれもガス漏れにはご注意を。

都市ガス と プロパンガス

2012年2月17日 金曜日

ガスが地中に埋設された管で供給されているのがいわゆる「都市ガス」。

東京ガス管轄内なら東京瓦斯株式会社から、反対に配管の施設がない地域はプロパンガスのボンベが民間の燃料屋さんから供給されています。

販売チラシの住宅設備の一覧にも、ガスの種類を書くようになっていますが、プロパンを避ける人が結構いらっしゃるように感じます。
この傾向は賃貸住宅、賃貸アパートにでも言えることですね。

先のブログに、爆発事故はどちらも変わらないということや、プロパンガスのメリットをいくつか書きましたけど、
私はさらに、「都市ガス」という呼び方に問題があるのではないかと…思うのです。
都市ガスじゃなければ反対は田舎ガス? だからプロパン=田舎、というイメージになってしまってはいないでしょうか?
やっぱり、住むのなら田舎より都市がいいですか?

一方、プロパンガスの業者さんは、徐々に減る利用客を食い止めようと頑張っています。

プロパンガスのエリアに引っ越しをすると、「ガス業者は指定のところにお願いします」…ということになっていることが多いでしょ?

ガス業者さんにとって、一件増えるということは、しばらくの権利的収入源となるので必死です。

以前、アパートを建築する会社にいましたが、そこで建てるアパートはもっぱらプロパンガス仕様でした。
なぜかというと、設備が簡単だからです。
簡単 イコール 安い。
建物代が安くなるから、宣伝できる利回りの数字も上がるのです。

それを都市ガスにするとなると、地面を掘って、ガス管を繋げて、再度埋め戻ししてアスファルト舗装…その費用で利回りはガッツリ低下してしまいます。
確かにランニングコストはプロパンの方が都市ガスより高くなりますが、
販売業者にとって入居者のランニングコストは利回りの計算に入ってきません。

でも永遠のテーマ…「空室対策」においては、先に書いたようにマイナスに働いてしまいます。

あとは、決断ですね。
すべての条件が満たされて、かつ安い物件…なんて、あったら?

市場に出る前に不動産業者が買っちゃいますから。