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横浜市南区の不動産会社栄都

横浜スタジアムはどうしてああいう形?

2012年4月9日 月曜日

家を建てるのにとても重要なのが、その土地にどういう制限がかかっているか?ということ。

その中でも最も基本的なもののひとつが、建蔽率(けんぺい)と容積率。
最大でどれくらいの建物がその土地に建てられるかを制限したものです。

建蔽率40%、容積率80%のエリアですと、50坪の土地であれば、

1階は20坪 =50坪×40% まで可能で
容積率は最大で40坪 =50坪×80%となりますから、
1、2階合わせると、1階を20坪にしたら2階は残り20坪が最大…と計算できてしまいます。
実際は建蔽率、容積率の他、斜線制限、日影制限、外壁後退などが重なるので、そのままとはいかないこともあるし、
角地にある土地などには逆に制限が一部緩和されることもあるので注意してください。

建蔽率、容積率はなにも一般の住宅だけに限ったことではありません。
意外なところで制限に苦しんでいる建物があるとのことです。

それが、先日紹介した横浜DeNAベイスターズの本拠地
「横浜スタジアム」です。
横浜スタジアムのスタンドに行った方はきっと感じると思います。「狭い」って。

私は甲子園も東京ドームも神宮球場も福岡のヤフードームも行ったことがありますけど、
横スタは、特別狭く感じます。

これはひとえに建蔽率と容積率によるところ。あのようにすり鉢の形状をしているのも狭い土地にいかに多くの客席をとるか…ということを考えた末の設計だそうです。

狭いとホームランが沢山でてしまいますから、外野のフェンスを高くしています。(実際には野球場の国際規格というものがあって、それに沿ったものでしょうけど)外野のフェンスが高いあまりに、何年かに一度そこから観客が転落して大変なことになることがあります。

 

用途地域やこういった制限は、将来変わらないのかと言うとそうでもありませんが、頻繁に変わるものでもありません。

横浜スタジアムに屋根をつくる構想が、いつだったか前回優勝した時にもちあがりいつのまにか消えましたが、
そのあたりの規制を変えなきゃ出来ないのかも知れませんね。

ちなみに横浜スタジアムのある敷地は建蔽率80%、容積率700%です。

横浜の関内と関外

2012年4月7日 土曜日

横浜DeNAベイスターズのホームグラウンドがあるのが関内。関内という駅はあっても「関内」という地名はありません。

橋の海側が「関内」 黒いのが吉田橋

関内には横浜市役所、神奈川県庁、大桟橋、山下公園などがあり、その利便性から大手企業の横浜支店が多く置かれて…いました。
今はそう言い切れないところがあって、大手企業の横浜本・支店はみなとみらい地区や地価の下落で割安感が出た横浜駅周辺に移っているような気がします。

夜になれば、関内の繁華街、太田町や相生町あたりのスナックが入るビルの下で酔っ払いのおじさんたちがタクシーをつかまえ

吉田橋の跡地(今も橋ですが)

ていましたが、今ではそんな光景もちらほら・・・です。

そんな関内地区は、横浜の観光スポットをぎゅっと詰め込んだエリアでもあります。

ただ、横浜に住む自分にとって関内は観光のことよりも歴史を感じてしまう所でもあります。
というのも、私が楽器を持って高校野球の応援で訪れた、今の横浜スタジアムが建つ前の「平和球場」の記憶があるからかもしれませんね。
さらにJR関内駅の北口を出て伊勢佐木町ブルースで有名な…というより「ゆず」がストリートでやっていたことで有名な伊勢佐木町モール側に出ると、まず橋を渡ることになりますが、それが吉田橋。

その橋がその昔は「関所」になっていて、それより海側が「関」所の内側だから「関内」。ということになったのです。

今はその橋の下を首都高速が走っていますが、昭和35年あたりまでは運河でした。

平和球場の頃の横浜公園 右(西側)は運河でした

その運河を思うと、先に書いた吉田勘兵衛を思い出すのです。
もちろん、吉田橋は、彼の名をとったものです。

ちなみにその平和球場で戦った我が鎌学は法政二高に負けました。敗戦後、スタジアムに射す赤い西陽が印象的でした。