横浜市南区の不動産会社栄都

アスベスト処理に73億円?

今朝の新聞報道によると、大田区の羽田空港近くにある㈱荏原製作所が売却した土地を買った企業が、土地にアスベストが含まれているとしてその処理費として73億円を請求しているということが書いてありました。

アスベストは飛散するとそれを吸い込んだ人が癌の原因になることがあるので、とても危険な物質のひとつです。

土地に係る瑕疵については、売主がその責を負うこととなりますので、土地を売る予定のかたは・・・特に鉄骨造のお宅の方は気をつけてください。

昭和50年(1975年)9月には日本でもアスベストの「吹きつけ」は禁止されていますので、
それ以降は、代替品が使われているのですが、それ以前建造のものですと、アスベストが使用されている可能性が高くなります。

ただ、一般の家庭に使われている「スレート屋根」とか「カラーベスト」といわれる屋根材、それから軒天井(のきてんじょう)に張られるボードにもアスベストは使われていることがあります。
こちらは、普段のその屋根の下で暮らす分には何の悪影響はなく、むしろ毎日毎日外気の寒暖や風雨から家を守ってくれている働き者ですが、壊す段になると話は変わります。

大きなシャベルカーで一気に壊したら簡単なのですが、この屋根材とボードは一枚一枚剥がして、破断面からアスベストが飛散しないように袋詰めして処理しないといけません。

今朝の報道の例は工場跡地ですから、鉄骨の柱にきっとアスベストが吹きつけられていたことでしょう。

きっと土に埋まってしまっているでしょうから、それを掘り返して…という作業をすると、土地の広さから言っても73億円は妥当かも知れません。
解体時に処理していれば7億円で済んだかもしれないのに…。

どうなるのでしょうね。

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