横浜市南区の不動産会社栄都

投資用マンションの広告 よく読んでみると

投資用マンションの区分所有を買って儲けたいあなたに…前回に引き続き2回目です。

前回は、広告の下にずら~っと書いてある小さい文字に注意しましょうという話を書きましたが、今回は大きな文字編です。

広告をそのまま載せるのはマズいですから伏しますけど。

①まず「購入価格1,890万円」
いいですね~2,000万円を切っています。でも…101号室の場合…て書いてあります。1階…つまり一番安い部屋の例なんですね。

②「確定手取り家賃収入315万円(4年間の総額)」
嬉しいですね~確定!と言われると。でも…ん?4年間の総額。さらに、「賃料は4年間変更なし、経過後は更新可」と。…更新可というのは昔、地価が上がっている頃の文句でしょうか。今や更新可と言われなくても確実に下がることになります。

③極めつけはコレ!
「月々の家賃収入 68,300円、支出(提携ローンでご購入の場合)月々62,374円」
なるほど、すごいですよね。
2千万円近いマンションをローン組んで買っても毎月6千円ほどが収入になるというのですから。

毎月…6千円…です。

書いてはいませんが、もし2年後に給湯機が壊れたとしましょう。
6千円を毎月貯めて2年間で144,000円になりました。
単身者用の給湯機は工事費込みでちょうどそれくらいになり、利益ゼロかマイナスに。

なぜなら、固定資産税、都市計画税、所得税、登記費用、不動産取得税…いろいろ払うといくらになりますか?
どこにも書いていません。

④さらに大きな文字で
「月々の家賃収入確保で暮らしを守る!」「○○大学、○○大学、○○大学路線」「○○年、大規模商業施設オープン予定」いろいろ書いてありますが、
○○大学はいつ移転するかもわからないし、大規模商業施設も…。
月々の家賃収入といっても、ローンの金利がそのままか低くなればまだ希望がありますが、この超低金利と言われている中での試算ですから、金利が上がる余地はアリアリです。そうなると、毎月6千円のアガリは風前の灯…ですね。

ローンを組まずに2千万円の物件を現金で買われるのであれば良い投資先かも知れませんが…
おわかりいただけましたか?

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