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横浜市南区の不動産会社栄都

重要事項説明書の重箱の隅 ~金銭の貸借に関する事項~

2013年10月5日 土曜日

この欄は、簡単に言うと、「ここに書く条件の融資が降りれば買います、ダメなら買うのをやめることができることにします」、という、買主にとってとても大事な項目のです。

金融機関名、融資予定額、年利率、借入期間、返済方法などを書かなければなりません。

 

買いたい、というお客様のために融資を通すように銀行などに働きかけるのが仲介業者の仕事のひとつです。

ですが、悪徳業者になると、無理矢理でも融資を通そうとするのです。
基本的に、仲介業者は契約が無くなってしまうと手数料も入らないので、なんとか融資を通そうとするものなのです。

一見、買主のためにもなっているようですが、バカ高い利率で融資の承認が降りたとして、あとは破綻が待つだけです。
そういう意味でも、この欄はとても重要なのです。
今ほど宅建協会の指導が厳しくない時代は、金融機関の欄に「都市銀行・地方銀行他」と書いても平気でしたが、
今は、○○銀行、○○信用金庫、また○○ファイナンスなどと固有名詞を書くことを指導されています。

大事なのは年利率。
普通の業者でしたら、説明書作成時の変動金利の利率や、フラット35でしたら同じく店頭に出ている固定金利の利率を書き込みます。

今、店頭の変動金利は2.475%ですが、もし、仮に説明書に5%と書かれてしまっていたら、何か理由があって、あなたには「2.475%ではなく、5%なら融資します」という決定だったとしたら、「違約金」を払ってやめるか、契約をしなければなくなります。

この欄は、説明書の後ろの方に出てきます。
説明を聞いて慣れない専門用語ばかり眠くなったり、疲れていたりする頃ですが、見逃さないようにしましょう。

重要事項説明書の重箱の隅 ~RC造とSRC造~

2013年10月3日 木曜日

コンクリートで造られたマンションを見ても、その柱の内部まではなかなかわかりません。

買おうとしているマンションがRC造なのか、SRC造なのかは、登記や建築概要書や建築確認済証を見れば確定できるでしょう。

さて、RC(鉄筋コンクリート)造と、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造…どう違うのでしょう?

簡単に言うと、RCの柱の中に鉄骨(S)を入れたのがSRC…といったところですか。

コンクリートは、圧縮に強く、引っ張りに弱い。
鉄筋(細い鉄の棒)を組んでそこにセメントを入れて強化したものが、鉄筋コンクリート=RC。
鉄筋は圧縮に弱く、引っ張りに強い性質なので、コンクリートの欠点を補えました。

ただ、RCですと、古いオフィスによくあるように、柱がいっぱい必要なのが欠点です。

そこで、梁(はり)や柱に鉄骨を抱かせることで、柱の少ない広い部屋が造れるようになったのです。

良い事づくめのSRCですが、構造が複雑なので施工に手間がかかるのも含め、材料費含め値段がRCより高くなります。

重要事項説明書の重箱の隅 ~条件の変更編~

2013年9月20日 金曜日

重要事項説明書を説明し、それでOKとなれば、引き続き、契約へと移ります。

これを1日でやってしまうケースがほとんどだと思いますが、中には数日間「間」を空けて欲しいとおっしゃるかたもいます。

この説明書は宅建主任者が行う必要があるので、そういう方へは、予め作成した重要事項説明書をメールで送るなどして、事前に内容を読んで頂くようにしています。

そして内容を確認していただいた上で、契約日にあらためて(契約に先だって)重要事項説明書の読み合わせをする…という段取りにします。

散々内容を確認して契約しても、ケースによっては、金融機関等の都合で融資特約の期日(この日までにローンの可否をとりつける)が間に合わないことがあります。

この場合、買主の申し出に売主が応諾することが前提ですが、この期限の延期をすることができます。

その時に交わすのが、期限延期の「合意書」というものです。

重箱の隅…、これに実は収入印紙を貼るのが正しい書類の交わし方なのです。

知っていて貼らない会社もあれば、きちんと貼る会社もあります。

すんなり決済を迎えられて、ハッピーエンドになれば、何も問題はないのですが、
反対にもし裁判沙汰になれば、収入印紙を貼っていない「合意書」は無効か、あるいは印紙税の脱税として扱われることになりますので特に買主側は注意してください。