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横浜市南区の不動産会社栄都

「事故物件」 告知するか、しないか

2012年3月24日 土曜日

賃貸物件のオーナーにとって怖いのが、自分の物件が「事故物件」になること。

先日、ある不動産業界の方々が集まる勉強会があったのですが、
これは入居者を決める側の不動産業者にとってもとても敏感な問題です。

何十年も賃貸管理をしている業者のかたは、もう何件も遭遇したということでした。

ただ、その時に別の方が、「病死」のケースは「重要事項説明」に書かなくても、「告知事項」にしなくてももいいんじゃないか?」と言い出したので
さらに盛り上がりました。

結局、過去の裁判の判決においてもきっちりした線引きが無いので、ケースバイケースにならざるを得ないのが現状なのですが、

・事件事故のあった物件であっても、1年が過ぎれば「告知」しなくてもいい
・事件事故のあった建物を解体して更地にすれば「告知」しなくてもいい
・事件事故のあった物件を承知して誰か入居すればその次からは「告知」しなくてもいい

など、それぞれ線引きをされているようでした。

「病死」でも、その後放置されて腐敗してしまったケースと、即わかって運び出したケースとではまた違うようですが、
その「病死」を「告知事項」として扱った業者さんは、
「後からそれを知っていれば契約しなかった」と後で入居者から言われるのは(精神的に)嫌だから伝えた。
と言っていましたが、県の担当や宅建協会もそうするよう勧めるでしょう。
かといって、入居者が決まらないのかと言うと、
賃料を下げれば入居者が決まるというので、業者の一人としてはひと安心ですが。

その勉強会でまた別のかたがおっしゃってましたが、
あるマンションのオーナーは事故物件になったことで「自分の物件をキズモノにして」と憤慨していたそうです。
遺族のかたに高額の慰謝料を請求したというケースは当日聞きませんでしたが、
それが社会問題になっています。

こんなまとめ方は何かと思いますが、普段からまわりの方と挨拶をしたり、健康でいること…

あたりまえのことですが大事にしたいですね。

事故物件に住んでみた…  という本

2012年2月23日 木曜日

 

事故物件に住んでみた!…というショッキングな名前の本(彩図社)が出ていたので読んでみました。

著者は森 史之助氏、自ら事故物件に住むという捨て身のルポを敢行したもので、興味深く読ませてもらいました。

報道番組にもとりあげられたことがありますが、

自殺などで物件がキズものになったということで、遺族に対して高額な損害賠償請求を(時には葬儀の最中に請求)するケースもあるらしく、これは社会問題になっています。
一方の投資家、大家さんにとっては避けて通れないリスクです。

また、その本でわかったことは、どんな残酷な事件事故があった部屋でも、今ではちゃんと住民がいるというこことです。

中には、家賃が安いからという理由で事故物件を選んで住む方もいるそうです。これは驚きの反面安心もしました。

また、霊能力者を生業にしている方にも見てもらったみたいですが、「センセイ級」の人でもその部屋の事故をまったく言い当てていなかったことろは笑ってしまいました。

なまなましい不動産業者とのやりとりには唾を飲みましたが、そういう物件も少なくないのだと思います。
何せ、自ら命を絶たれる方は1年で3万人以上もいるのですから。

ひとり暮らしをすると、もし風呂場で足を滑らせて打ちどころが悪かったら…誰も知られずにしばらく…ということもあるし、
首が痛いから、整形外科にあるような首を吊る機械に似せて首をつってみたところが、そのタオルが滑って喉に…ということもありそうなので、
ひとり暮らしのかたは注意してくださいね。

歌手のホイットニー・ヒューストンさんもホテルのバスタブで溺れていたとはいえ、今のところそこに至った原因ははっきりしていません。

で、気になる事故物件のオバケちゃんですが・・・。
その本の著者は面会しなかったようです。よかったです。

でも、もし幽霊が出た…ということになったら、本屋で並ぶ棚も違ったと思うので著者にとっても良かったと思います。

事件や事故の場所を避けて通ろうとすれば、電車なんか…乗れませんね。救急車も乗れません、病院に入院もできません。
住むところとなると…違いますか。私?身内ならまだしも、他様となるとまだ勇気が

…。