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横浜市南区の不動産会社栄都

デザイナーズ物件の失敗

2012年3月1日 木曜日

収益物件に投資をしようと考えている方は、きっとこれからの入居者の好みというものを意識されていることでしょう。

入居者に気に入ってもらえる物件をつくっておけば、また、今ある部屋をリフォームすれば空室対策になるだろうと。

ということで、不動産雑誌を見ると、入居者に対して行ったアンケート結果が出ています。
希望する施設等のランキングをみると
1、バス・トイレ別
2、オートロック
3、ロフト
などがいつも上位を占めてきますが、もうひとつ、今回のテーマ「デザイナーズ物件」もたいてい上位にランクインしてきます。

これは、単にその雑誌社の意見かも知れませんから、アンケートの結果と鵜呑みはできませんけどね。

過去にこういったことが実際にありました。

著名なデザイナーがある新築アパートをデザインしたのです。
外観は、他にないインパクトのあるものになりました。
気になる室内ですが、どれも1Kタイプですが、
オレンジ系の部屋、グリーン系の部屋、ブルー系の部屋と分けて柄モノの壁紙を張りました。

施主も納得はしていたのですが、最初の入居希望者が…「家具の合う合わないが出てくるので、白の壁紙に代えてくれたら入居決めます」って。
施主や建築業者が悩んでいるところ、次の希望者も、その次の希望者も…。

デザイナーは下を向いて悔しそうにしていましたが、結局白の壁紙に張り替えることにしました。

あまり、奇抜なものにすると、オーナーの趣味にあっても、実際の結果が付いてこないことがあります。

それ以来、建築業者としては「室内はオーソドックスに」が合言葉になりましたが、
デザイナーさんはちょっと悔しそう。

中には奇抜な室内の物件もありますが、空室のリスクと隣合わせですので、
心配になられたら、ぜひご相談ください。

アパートの設備を考える

2012年1月17日 火曜日

あなたが新築のアパートや、中古のアパートを投資用に買ったとしたら、どんな設備をつけますか?
もし古い物件をリフォームして、新たに貸室をつくるとしたら、何に気を配ればいいのでしょうか?

一言でいうと、それは費用対効果じゃないでしょうか?

一戸建ての住居であれば、快適性のためにはあれも付けたい、これも付けたいと思って、それを実現させるのは一向に構いませんが、投資物件となるとそこはビジネス。

せっかく費用をかけて「いい部屋」にしてもそれが賃料にプラスできればいいですけれど、
賃料に上乗せできなければそれはイマイチだったということです。

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さて、問題です。
アパートの設備というと…

トイレ・バス別、セキュリティー、ロフト、2口ガスコンロ、IHクッキングヒーター、ネット使い放題、洗浄式便座、
ケーブルテレビ、独立洗面台、室内物干し、家具付き、デザイナー、床暖房…
といったところでしょうか?
この中でお金がとれる設備と、取れないものとを分けると…あなたはどう考えますか?

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私が考える「お金の取れる設備」は、トイレバス別、ネット使い放題、デザイナー…くらいでしょうか?

○セキュリティーは、内容によりますけど、入居者に著しく不便を強いるようですと考えものです。
○ロフトがあるからといって、実際は賃料に組み込めないようです。
○2口ガスコンロは、以外にIHより人気なんですが、これも今や当たり前の設備です。
○洗浄式便座は、前の入居者が使っていたのをそのまま…というのに抵抗を感じる方も多いと聞いています。
○ケーブルテレビは、テレビ自体見る若者が減っているので、ネット環境の方を重視すべきでしょう。
○独立洗面台、室内物干しは、あるとうれしい設備のひとつですが、賃料にはほとんど影響がありません。
○家具付き…これは入居者が入らない部屋の苦肉の策ですか。
○そして床暖房。これはなんとなく付けてあげたい設備のように感じますが、故障があると結構大がかりだし、これも賃料とは残念ながら反映されない設備のようです。

ただ、デザイナーズ物件にも当たり外れがあります。

外観がデザイナーによるオシャレなものなのはとても良いことです。ただ、室内がオシャレすぎると、その人の趣味に合わないというケースも出てきます。
よくデザイン性と実用性は必ずしも合致しない…といわれますでしょ?

人気のない3点ユニット

室内は割とオーソドックスにした方が良いようです(面白くありませんけど)。
デザイナーズ物件であれば、「デザイナーならでは」のちょっとした気遣いで室内をまとめて欲しいものです。

これだけ書きましたけど、大切なのは周辺環境も含めた全体のバランスです。
不動産は同じ物件が2つとないので、上に書いた個々のことは参考程度にしていただければ幸いです。

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