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横浜市南区の不動産会社栄都

不動産投資  区分所有編 ふたたび

2012年2月2日 木曜日

区分所有から始めますか?(イメージ写真)

マンションの一室を買って第三者に貸す…という投資、これを業界では「区分所有」というカテゴリーで呼びますが、
この区分所有の投資物件は、よく投資家が読みそうな雑誌や日経新聞に広告が出ているのでご存知の方も多いと思います。

都心や横浜駅徒歩圏のワンルームや1K、1LDKタイプで、空室になることは考えられない、家賃が落ちることもあまり考えられない、いざとなれば売却も(地方より比較的に)心配ない、
これを買った場合の毎月の返済額より、収入の方が上回るので、マイナスになることも、ましてや破産する心配も無い。

勧める営業マンも(本当かどうかわからないけど)同社の物件を持ってて毎月アガリがあるという。

これだけ材料がそろうと、買わないのが罪悪のように思えてきます。…よね?
…は心配ない…と判断して…本当に大丈夫でしょうか?

これも縁…とか、普段の行いが良いから神様がご褒美をくれたか…と思って即、購入を決断!!!

…これはよくあることです。

それも、1室ならまだしも、すっかり周りが見えなくなって、あそこも!ここも!と高い利率で資金を調達して買っていくことが多いのです。

3室くらいで、目が醒めるようですが。

それは、確定申告書を書くと一目瞭然。

1つの物件で年間数百万円の実質的な利益があがるはずが、実際は微々たるものに…。微々たるものを3倍にしても…。
ということになりかねません。

ここに至ると挽回は難しくなります。

ひとつひとつ、丁寧に売っていくしかありません。

ただ、今度その物件を買おうとする人はこう考えます。
「なぜ、今のオーナーはこの(一見儲かる)物件を売却するんだろう?」と。

オーナーチェンジ物件を狙っている方は…当然ですけどね。

やっぱり私ども専門家に相談しながら進められたらいいと思うんですけどね~。

不動産投資をする前に視力をつけよう?

2011年12月22日 木曜日

小さい文字を読むの…好きですか?
そろそろ老眼鏡が必要になっている私にとってはNoと言いたいところです。

生命保険に加入した時、小さい文字でびっしり書いてある約款という冊子を渡されました。大切な内容だとは思いながら一回も読んだことがありません。
でも、逆に事業者の立場になると、読んでほしくないところは小さい文字にしたくなるもの。

不動産投資をしようとするあなたは、生命保険の約款を読む根気は要りませんが、小さい文字に注意を払うことに少しだけ慣れていただきたいと思います。

私はそれを読むのが今では楽しみになっています。
投資する方々がその物件を買った後で“そんなの聞いてなかった”となるように、業者がさりげなくつくる落とし穴は何かな~と探すのです。

例えば都内豊島区、1Kの区分所有物件、購入価格は1,890万円。駅まで徒歩7分
小さい文字にはこういうことが書いてあります。

物件名からはじまり、住所や敷地面積などいろいろ書いてあって…
■借り上げ賃料/月額68,000~73,200円 ■賃料支払免責期間/3か月 ■借り上げ期間/4年間 ■管理費/入居者負担 ■修繕積立金/購入者負担 ■敷金・礼金・保証金/お支払いいたしません ■提携ローンのご案内/・・・・年利率2.544%~6.06% ■火災保険料/別途ご負担いただきます ■金融機関事務手数料/最低105,000円 ■自社事務手数料/52,500円 ■管理基金/(一括)150,000円……….

「4年間借り上げ…」で安心だと思ったら…ん?
支払免責期間て…?これは、3か月は賃料はお支払いしませんよ、という意味です。

敷金…? あなたの元には借り上げ賃料だけしか入りません。

提携ローン…なに?~6%って…頭金を購入金額の1割入れてローン組んだら、なんと毎月の支払はローンだけで10万円を超えました。

金融機関事務手数料?…10万円もかかりますか? そのうえに自社の事務手数料…ですか。

管理基金150,000円?…賃料に換算したら2カ月分…ですね。

こんな感じで、マンション販売業者は1戸販売するごとに、仲介手数料だけでなく、
事務手数料、敷金、礼金、保証料(更新ごとに毎回)、もしかしたら火災保険会社からと提携ローンの金融業者からのキックバックが収入になります。
営業マンに高い交通費や報酬を払える訳です。

小さい文字だけではありません。大きな文字でも「おお~っ」と思わせることが書いてありますけど、それはまた後日。

それぞれの業者さんの誠意が広告の細かい文字に表れますね。