横浜市南区の不動産会社栄都

ハウスシック症候群 さらなる規制へ

ハウスシック症候群という言葉は結構最近になって出てきた言葉ですよね。

建築基準法で有害物質を一定以下にしろということになったのは2003年ですから、かれこれ20年。

そんなに前のことだったでしょうか?

それまでの新築の家はどうだったかというと…

 

私はその頃、不動産業に就いていなかったので詳しくはわかりませんが、
その時に扱っていた新しいボート・ヨットのことを思えば察しが付きます。

そもそも、ヨット・ボートは木で造っていたのは昔の話。
今では、ほとんどがプラスチックです。
船体はガラス繊維とポリステル樹脂を型に塗っていき“強化プラスチック”となります。
内装は、凸凹や曲面が多いので、壁紙という訳にはいきませんが、起毛のカーペットのようなものを接着剤で張って行きます。

一見豪華に見える室内の造作には化粧合板が多用されています。

となると、接着剤や樹脂や合板の接着剤から強烈に有害物質が出ていたはずです。
当時は眼がチカチカしても、喉が痛くなっても“新しい船のニオイ”…なんて言って羨ましがっていましたがとんでもありませんでしたね。

不動産業に就いてからは、新しい家に住み始めたものの、
眼がチカチカしたり、喉が痛くなったり、頭痛がしたり…というお客様がいらっしゃいましがたが、

それってもう、基準法で制限がされてからの話ですよね。

これって、どういうことでしょうか?
ということで、基準がさらに厳しくなるという方向だそうです。

基準が厳しくなるのはとりあえず歓迎しますが、
じゃ、これまでの規制の家に住んでいる人はどうしてくれるのでしょう?
でも一方で、あまり基準を厳しくすることで、合板の接着力が弱くなったり、壁紙が剥がれやすくなったりしないか心配です。

 

別の話ですが、白蟻の防虫剤…
あれも、人体に影響があるといけないということで、ある時より毒性が低いものになっています。

ということで何十年前に薬塗ったからもういいや!と思わずに、再度施工してくださいね。

 

ハウスシック症候群に限って言えば、隙間風が出入りしていれば問題ないのですが、最近の家は気密性が高くなっていますからね~。

冷暖房の効率は良いのでしょうが、こういったことも起こるのですね。
完全にハウスシック・フリーの家にするのは難しいかも知れませんね。
食の問題もそうですけど。

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